年2,500円でNMLを使い倒す
・NMLとは?
Naxos Music Libraryの略で、クラシックを中心としたインターネット音楽配信サイト( http://ml.naxos.jp )です。2017年1月現在およそ110,000枚分のCDが配信されています。国内で流通している邦楽の合唱CDはほとんど配信されていませんが、海外レーベルの合唱を含むクラシック作品は多くが配信されています。国立音大や洗足音大は学生一人ひとりにアカウントが与えられているらしい。うらやま。
・NML日本語版の問題点と対策
NMLは日本語に対応しており音質も320kbpsと申し分ありませんが、月額1,850円(税抜)と手軽に手が出しにくい価格設定となっています。しかし年2,500円程度でNMLを利用できる裏技があるんです。パブリックドメインの楽譜を扱うIMSLP( http://imslp.org )というサイトがあるのですが、有料会員特典を見てみると、
と、NML(海外版)へアクセス可能という記載があります。さっそく登録してみました。
・日本語版と海外版の差違
大まかにまとめたものを掲載します。
個人的に嬉しかったのは、NMLスタッフが配信するプレイリストです。日本語版のNMLだと「のだめカンタービレ劇中曲」や「ニューイヤーコンサートプログラム」など既に日本で有名になった曲がまとめられていますが、海外版だとグラミー賞ノミネート作品や、「カナダの大自然にインスパイアされた音楽」「NMLスタッフが選ぶ2016年ベスト盤」などがまとめられており、日本であまり知られていない曲を知ることができます。レパートリーを広げたい私にはうってつけでした。
ただし、IMSLPからアクセス可能な海外版は音質が128kbps固定で、正規会員であれば利用できるPremium音質(320kbps)は利用できませんでした。とは言え、音質にこだわりたいほど好きな音源はCDを買っちゃうと思うので、ここはあまり気にしていません。繊細な合唱曲でも128kbpsで十分聴けますしね。
また、プレイリストは日本語版に比べて一手間かける必要があり、メールアドレスの設定が必要です。特筆しなくても良い程度の手間ですが、念のため掲載しておきました。
・まとめ
結論から言えば、
- 高額でも音質にこだわりたければ日本語版
- 低価格で済ませたければIMSLP契約からの海外版
が良いと思います。ちなみに、NML海外版を正規の方法で登録すると日本語版以上にお金がかかります。Premium会員だと年額315ドル。知れば知るほどなんでこんなにIMSLP経由だと安いのか分からなくなりますね。
以上、NMLについての裏技でした!